「オカリナと弦楽オーケストラのための組曲」とオカリナ音楽

自作曲のオカリナ音楽作品を中心に、公開していこうと思います。

オカリナ四重奏曲の編曲「ホルベルク組曲」〜プレリュード

グリーグのホルベルク組曲からプレリュードをオカリナ四重奏に編曲。

この曲は2014年に編曲しましたが、テクニックなどで高度な部分が様々ありましたので、需要もなく、そのまま放置されていました。

 

私は当時、アンサンブルというものを作る気持ちがなかったのですが、アンサンブルを提供してほしいという、信州のオカリニストさんの話を聞いてから、やってみようかなと思うようになりました。

 

しかし当時、私はオカリナに対しては、それほど深い知識はありませんので、どういった楽器でもってアンサンブルを作るのか?ってところから勉強することが必要でした。

まずはオカリナの種類とか音域とか、そういったものを勉強しないとアンサンブルは作れません。

しかし、ネットのオカリナサイトにあった楽器の種類の説明や、音域表はほとんど説明が不親切であり不十分で、その中でもオカリナ販売をやっているサイトのものが、比較的わかりやすかったので、そちらを参考に勉強しました。

わかり辛いサイトに対して、もう少しこうしてもらえたらわかりやすいからと、ご意見を送りましたが、返事があって、サイト内を慎重に読んでいれば、誤解することなんてないから、あなたが勉強不足なんだ…と言われました。

誰にでも簡単にわかりやすい、誤解をもちにくいそういった解説が、オカリナの世界にも必要だと感じます。

 

長く音楽をやっていると、特に自分たちで作ったものにケチをつけられると、それに反発しようとしますが、初心者の意見ほど重要で、開眼するチャンスはありません。

オカリナの世界のベテランの方は特に、自分に奢ることなく、そういったオカリナ世界の発展のために、経験を伝授し貢献していって欲しいと思います。

 

能書きがながくなりましたが、試行錯誤で編曲したアンサンブルも、なんとか完成し、再び昨日、編曲し直したものが出来上がりました。

 

この曲を選んだのは、ひとえにこの曲が好きだからです。

2014年の時には、ブレスの位置が取れないと、ただただ文句だけを言われた記憶がありますが、ほとんどの音楽は音符通りに吹いたら、ブレスなんて取れません。

ブレスを入れたら、どこかの音が短くなったり、音符が欠けたりする可能性もあります。

そういう部分を考えるのが、ソリストの感性であり、技術なのだと考えます。

 

しかし、そういうお話も一蹴してしまったら、先に私が音域について叱られた時の話といっしょになってしまいます。

そこで今回の大きな改定で、思い切って音符を削って、ブレスの位置を入れました。

原曲とは異なってしまいますが、それも編曲の一環としてよいのではないかと思います。

原曲に従ったアンサンブルもありますので、ご希望の方はそちらも用意しています。

比べてみたら、どこが違うのかはすぐわかると思います。

 

ベテランの方で、ブレスの隙間が気に入らないという方もいらっしゃるかも知れません。

ブレス位置で、全体の音が薄くなっても、交代でブレスを取って、音楽を途絶えさせない方がいいという方は、そういった方向で編曲も可能ですので、もしこの音楽を取り上げたい方いらっしゃいましたら、ご相談いただけたらと思います。

 

あまり時間の無いなかでの作業でしたので、不備があるかも知れませんが、お聞きいただけたら幸いです。

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オカリナ四重奏 ホルベルク組曲〜プレリュード